4,4 VRMLを早く表示する方法

 ここまで見てきて、ではどうしたら早く表示することができるか?次のようにまとめてみた。
  • 見てるウィンドウを最大で見ないほうがよい。
     これはピクセル画像が影響してるため、最大で見るのと小さく見るのとで、表示速度が違うのにはまちがいない。よって、見るウィンドウを小さくすればよい。

  • USE使用してみては。
     これはプログラムに関することなのだが、宮殿を作るならば、同じ柱がいくつも存在するだろう。しかし、それをわざわざ何個も作らなくても、USEノードを用いれば、その物体をコピーすることができる。しかもプログラムの量が少なくなるので、表示を少しは早く、かつプログラムの見栄えもよくなる。
    
    Transform {
    
      translation 0 0 0
    
      children  [
    
    	DEF tree Transform  {
    
          translation -6 -3 -3
    
          children [ Inline { url "tree.wrl"} ]
    
        }
    
        Transform  {
    
          translation 0 -3 -3
    
          children [ USE tree ]
    
        }
    
        Transform  {
    
          translation -2 -3 -0
    
          children [ USE tree ]
    
        }
    
      ]
    
    }
    
    
     上のプログラムはそのUSEをもちいて、プログラムを簡略化してるものである。treeノードで木を作成したものを、2,3番目のノードでは、1番目のノードをコピーしている。

  • テキスチャ・マッピングは多用せず、かつ簡単なものがよい。
     立体画像に絵を貼り付けるとなると、それらが一緒になって表示するのではなく、別々で表示する。ただでさえ3Dを表示するのは重いのに、さらに画像を貼り付けるわけだから、容量が大きいと表示は遅くなる。
 本当ならば、例えばCPU、メモリを増やしたらどうかとか、ビデオカードを3Dに変えたほうがよいだろうか、という説も考えてよいのだが、ここではハード的な部分は捉えずに、VRML関係について述べた。

参考文献- 月間JavaWorld6月号 Mastering VRML第7回

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