3.1 VRMLとJavaScript

 JavaScriptはJavaの簡易版だと捕らえてる者がいるが、それは誤解である。JavaはSun Microsystemが開発したものであり、JavaScriptはNetscape社が開発したものである。

 JavaScriptは例えば、ホームページで用いるのなら、htmlファイルの中にJavaScriptプログラムを作ればいい。

 VRMLも同様に、wrlファイルの中にJavaScriptプログラムを用いることができる。その結果、ブラウザで表示するときはhtmlとJavaScriptが相互に動作することができる。

 JavaScriptのいいところは、とにかく簡単(簡単とはいえ、プログラムを覚える事は少しむずかしいかもしれない。)難しい設定は必要がない。
 そして、プログラムの更新はhtmlもしくはwrlファイルを上書きして、ブラウザで再読み込みすればよい。これは普通のときと同じである。

JavaScriptでの動作

図 JavaScriptでのプログラム動作

 このCチームのトップページの3D画面はJavaScriptを用いたのですが、いかがでしょう。滑らかに曲線を描きますね。これはVRMLだけで作ろうとするのは難しいと思います。

スクリプトノードの概要
Script  {

exposedField

MFString

url

[ ]

field

SFBool

directOutput

FALSE

field

SFBool

mustEvaluate

FALSE

eventIn

イベント型名

イベント名

 

field

フィールド型名

フィールド名

初期値

eventOut

イベント型名

イベント名

 
}

 第1章のほうで、3. 3次元世界に動きをつけるを表示しました。ここではPositionInterpolatorがScriptに変わったと考えていいと思います。
 その結果、

TouchSensor→TimeSensor→Script→Transform
というプロセスでモノを動かすことができます。

 ほかにもこういう表現を作ることができます。

 このように、JavaScriptはVRMLのプログラムだけでは、ほぼ不可能であることを可能にしてくれる。但し、複雑なことをするようであると、Javaプログラムにしなければならない可能性がある。

参考文献‐VRML2.0 河西朝雄、河西雄一著

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